SH型フォレスターの概要と人気
スバル SH型フォレスター(2007年~2012年頃製造)は、スバルならではのシンメトリカルAWDシステムによる優れた走行性能と、SUVとしての実用性を兼ね備え、当時高い人気を博しました。
特に、水平対向エンジンによる低重心パッケージは、安定した走りに貢献すると評価されています。 その信頼性や実用性の高さは、現在でも中古車市場で一定の支持を得ている理由の一つでしょう。 しかし、本記事では、あえてSH型フォレスターの「弱点」に焦点を当てて解説します。
「ウィークポイント」を理解する重要性
中古車としてSH型フォレスターの購入を検討する際、あるいは現在所有している車両の将来的なメンテナンスを考える上で、潜在的なウィークポイントを事前に把握しておくことは極めて重要です。
新車とは異なり、中古車は個体ごとの状態のばらつきや、経年劣化による問題が顕著に現れる可能性があります。 特にSH型フォレスターは、初期のモデルでは既に15年以上が経過しており、走行距離や使用状況によっては、特有の弱点が表面化しやすくなっています。
これらの情報を知らずに購入や維持管理を進めると、予期せぬ出費やトラブルに見舞われ、後悔することにもなりかねません。
本記事の目的と構成
本記事は、SH型フォレスターの購入を検討している方々や、既にオーナーである方々が、このモデルの潜在的な問題点を深く理解し、賢明な判断や適切な維持管理を行えるようになることを目的としています。
そのために、エンジン、トランスミッション、足回り、ボディ内外装、電気系統といった主要な項目ごとに、具体的な故障事例、その原因、有効な対策、関連する修理費用、そして重要なリコール情報などを、オーナーの報告や専門家の指摘を交えながら網羅的に解説していきます。
読者へのエンゲージメント
「SH型フォレスターの中古車に興味があるけれど、年式が古いから故障が心配だ」 「現在SH型フォレスターに乗っているが、これからどのような点に注意してメンテナンスしていけば良いのだろうか」 といった疑問や不安を抱えている読者も少なくないでしょう。
本記事は、そうした声に応えるべく、SH型フォレスターが持つ可能性のある弱点を包み隠さず提示し、それらとどう向き合っていくべきかの指針を提供します。
発売から年月が経過したSH型フォレスターは、中古車市場で比較的手頃な価格で見つかることもありますが、その魅力的な価格の裏に潜む可能性のあるリスクを理解することが、賢い選択への第一歩です。 購入後の予期せぬ高額な修理費用発生を避けるためにも、本記事で解説するポイントをぜひ参考にしてください。
II. エンジン関連の主な弱点と対策

SH型フォレスターに搭載されるエンジンは、スバル伝統の水平対向エンジンであり、そのフィーリングや低重心設計は高く評価されています。 しかし、経年劣化や個体差により、いくつかの注意すべき弱点も報告されています。
A. オイル消費問題:EJ20, EJ25, FB20エンジン共通の課題か?
スバル車、特に水平対向エンジンを搭載したモデルにおいて、エンジンオイルの消費はしばしば指摘されるウィークポイントの一つです。 SH型フォレスターには主にEJ20型およびEJ25型エンジンが搭載されましたが、関連情報として後期モデルや他車種で言及されるFB20型エンジンでもオイル消費に関する報告が見られます。
オーナーの声と実例 オーナーからの報告では、例えば4000km走行で約600ccのオイルを消費したという事例があります。 スバルの取扱説明書にも、「厳しい運転条件(悪路、山道、登降坂路、交差点などでの急加減速の繰り返し、またはエンジンの高回転使用頻度が高いなど)での走行時は、通常に比べてエンジンオイルの消費が早くなることがあり、このような使用の頻度が高い場合、1000 km走行あたり0.5L~1L消費する場合がある」との記載が見られます。
オイル消費のメカニズムとしては、ピストンリングの摩耗や膠着(こうちゃく)によって燃焼室にオイルが入り込む「オイル上がり」や、バルブステムシールの劣化によって吸気ポートからオイルが吸い込まれる「オイル下がり」が考えられます。 実際に、マフラーから白煙が出るという症状も報告されており、これはオイル上がりやオイル下がりの兆候である可能性があります。 インターネット上のフォーラムでも、オイル消費に関する議論は少なくありません。
原因の考察 オイル消費の原因は一概には言えませんが、ピストンリングの設計や材質、長期間の使用による摩耗や固着、バルブステムシールの経年劣化が主な要因として挙げられます。
また、ブローバイガスをクランクケースから吸気管へ戻すためのPCVバルブの不具合も、クランクケース内圧の異常を招き、オイル消費を促進する可能性があります。 水平対向エンジンはその構造上、ピストンが横向きに運動するため、重力の影響でピストンリング下側にオイルが溜まりやすく、リングのシール性が低下するとオイル上がりを起こしやすいという説もありますが、これについては様々な議論があります。
対策とメンテナンス 最も重要な対策は、定期的なオイルレベルのチェックです。 最低でも月に一度、あるいは長距離走行前には必ずオイルレベルゲージで量を確認し、必要であれば補充することが推奨されます。 使用するオイルの粘度も重要で、メーカー指定の粘度を守ることが基本ですが、過走行車やオイル消費が多い個体では、やや硬めの粘度のオイルを選択することで消費を抑えられる場合もあります。
オイル添加剤の使用も一つの対策として考えられます。 例えば、ワコーズの「パワーシールド」や「eクリーンプラス」といった製品を使用し、オイルシールの弾力性回復やエンジン内部の清浄効果を期待するオーナーもいます。
なお、アメリカではスバルのFB型エンジン搭載車の一部でオイル消費に関する集団訴訟があり、和解に至ったケースもありますが、これは主にFB型エンジンに関するものであり、SH型に搭載されたEJ型エンジンに直接当てはまるものではありませんが、スバル車全体の傾向として参考情報となり得ます。
オイル消費を放置すると、エンジン内部の潤滑不良による摩耗促進だけでなく、燃焼したオイルが触媒を汚損し、高価な触媒コンバーターの交換が必要になる(エラーコードP0420など)といった二次的なトラブルを引き起こす可能性もあるため、注意が必要です。
B. ヘッドガスケット抜け:EJエンジンの持病か?
特にEJ型エンジン(EJ20/EJ25)を搭載したスバル車において、ヘッドガスケットの吹き抜けやオイル漏れは「持病」とも言われるほど頻繁に報告されるトラブルの一つです。 SH型フォレスターもこの例に漏れず、注意が必要です。
症状 ヘッドガスケットに問題が発生すると、様々な症状が現れます。
- 冷却水の漏れやオーバーヒート: エンジンブロックとシリンダーヘッドの間から冷却水が漏れ出し、エンジンの冷却能力が低下してオーバーヒートを引き起こすことがあります。
- エンジンオイルの乳化: 冷却水がオイルラインに混入すると、エンジンオイルが乳白色に濁る「ミルキーオイル」状態になります。これはオイルフィラーキャップの裏側やオイルレベルゲージで確認できることがあります。
- 排気ガスへの冷却水混入: 冷却水が燃焼室に入り込むと、排気ガスから白煙が出たり、甘い匂いがしたりすることがあります。
- ラジエーター内の気泡発生: 燃焼ガスが冷却水路に吹き抜けると、ラジエーターキャップを開けた際に気泡が確認できることがあります。
- エンジン不調、パワーダウン: シリンダーの圧縮漏れなどを引き起こし、エンジンの不調やパワーダウンを感じることがあります。
発生頻度と走行距離 ヘッドガスケットのトラブルは、一般的に走行距離が10万kmを超えたあたりから発生しやすくなると言われています。 しかし、中には5万km台でヘッドカバーガスケットからのオイル漏れ修理が報告されているケースもあり、一概に走行距離だけで判断できるものではありません。 初期の症状としては、冷却水の微量な減少や、エンジン温度のわずかな上昇などが見られることがありますが、これらを見逃すと、より深刻なオーバーヒートやエンジン損傷につながる可能性があります。
修理費用 ヘッドガスケットの修理費用は、損傷の程度や修理方法によって大きく変動します。 ディーラーでの修理の場合、エンジン脱着を伴う本格的な作業となると30万円以上の高額な費用がかかることも珍しくありません。 一方で、エンジン脱着なしでヘッドカバーガスケットの交換のみで済む場合や、専門業者に依頼することで費用を抑えられるケースもあり、11万円程度で修理できたという報告も見られます。
部品代としては、ヘッドガスケット本体の他に、シリンダーヘッドボルト、関連するシール類などが必要となり、工賃と合わせて総額が算出されます。 ヘッドガスケット抜けによるオーバーヒートでシリンダーヘッドに歪みが生じてしまった場合は、ヘッドの面研磨や交換が必要となり、さらに費用が嵩みます。
原因の考察 EJ型エンジンでヘッドガスケットのトラブルが多い原因としては、水平対向エンジン特有の構造(シリンダーヘッドが左右に分かれているためガスケットのシール面が広い)、使用されているガスケットの材質や設計、エンジンの熱負荷などが複合的に影響していると考えられています。 特に初期のシングルレイヤーグラファイトコーティングガスケットは、経年劣化によりコーティングが剥がれやすいという指摘があります。 後期モデルでは対策としてメタルガスケット(MLSガスケット)が採用されるなど、改善の試みも見られますが、完全に問題が解消されたわけではないようです。
対策 ヘッドガスケット抜けを完全に予防することは難しいですが、定期的な冷却水の量と状態の点検、水温計の動きに注意を払い、異常を感じたら速やかに専門家による点検を受けることが重要です。 オイル交換時にオイルの状態(乳化の有無など)を確認することも有効です。
C. センサー類の故障:O2センサー、エアフロメーター等
エンジンを適切に制御するためには、様々なセンサーからの情報が不可欠です。 これらのセンサーが故障すると、エンジンチェックランプの点灯や走行性能の低下など、様々な不具合を引き起こします。
O2センサー/A/Fセンサー 排出ガス中の酸素濃度を検知し、燃料噴射量を補正するO2センサーやA/F(空燃比)センサーは、SH型フォレスターでも故障事例が報告されています。
- 症状: 主な症状としては、エンジンチェックランプの点灯が挙げられます。特に加速時に点灯し、その後消灯するといった間欠的な症状が出ることもあります。
- 原因と特定: 故障の原因はセンサー自体の劣化が一般的です。ディーラーなどで診断機にかければ、エラーコードから故障箇所を特定できます。
- 修理: 修理はセンサーの交換となります。部品代はセンサーの種類や純正品か社外品かによって異なりますが、数万円程度かかる場合があります(例:O2センサー交換で3万円程度)。交換作業自体はDIYで行える場合もありますが、交換後にECUのメモリークリアが必要となることがあり、これには専門的な知識やツールが求められることがあります。
エアフロメーター(エアフロセンサー) 吸入空気量を計測するエアフロメーターも、故障するとエンジン不調の原因となります。
- 症状: 加速時のエンジンチェックランプ点灯、エンジンの吹き上がり不良、アイドリングの不安定などが代表的な症状です。
- 修理: ディーラーでの診断とセンサー交換が一般的な修理方法です。
その他センサー類 上記以外にも、クランク角センサーの故障事例や、ABS警告灯の点灯を引き起こす車速センサーの不良なども報告されています。 これらのセンサーが不調をきたすと、エンジンの燃焼状態が悪化し、CO濃度の上昇や排気ガス基準値の超過といった問題につながることもあります。 これは、触媒など排気ガス浄化装置への負担増にもなり得るため、早期の対処が望ましいです。
センサー類の故障は、単にエンジン不調を引き起こすだけでなく、燃費の悪化や排出ガスの有害物質増加にも繋がります。 チェックランプが点灯した場合は、早めに専門家による診断を受け、適切な修理を行うことが重要です。
D. その他エンジン関連の不具合
上記以外にも、SH型フォレスターのエンジン関連では、以下のような不具合が報告されています。
アイドリング不調 エアフロセンサー系統の異常が原因でアイドリングが不安定になるケースや、ファーストアイドルが下がらずにエンストし、再始動が困難になる事例があります。
触媒劣化 排気ガス浄化装置である触媒コンバーターの劣化も、年式の経過した車両では見られるトラブルです。 エラーコードP0420は触媒劣化を示す代表的なコードで、O2センサーやA/Fセンサーの不良、排気ガス漏れなども関連して発生することがあります。 触媒は高価な部品であるため、交換の際は診断を慎重に行う必要があります。
エンジン異音
- 「カタカタ」「カリカリ」音: 特にレギュラーガソリン仕様の直噴エンジン搭載車で、アクセルを踏み込んだ際にノッキングのような異音が発生することがあります。ハイオクガソリンの使用で改善するケースもあるようです。
- ウォーターポンプからの異音: 「ガラガラ」「ゴロゴロ」といった異音は、ウォーターポンプのベアリング劣化などが原因である可能性があります。ウォーターポンプの故障は、EJエンジンのようにタイミングベルトで駆動されている場合、ベルトの破損を引き起こし、エンジンに致命的なダメージを与える可能性があるため(SG型の事例だが、一般的にタイミングベルト駆動エンジンに共通する注意点)、異音に気づいたら早期の点検が不可欠です。
オルタネーター故障 エンジンの回転を利用して発電するオルタネーター(ダイナモ)が故障すると、バッテリーへの充電ができなくなり、バッテリー上がりや警告灯の点灯といった症状が現れます。 SH型フォレスターでは、オルタネーターの交換が比較的容易な場合もあるようです。 リビルト品(再生部品)を利用すれば、DIYで16,400円程度で交換できた事例もあります。 Amazonなどのオンラインストアでもリビルト品が販売されています。
ラジエーター故障 エンジンの冷却を担うラジエーターからの水漏れも、経年劣化により発生しうるトラブルです。 社外新品のラジエーターに交換する事例があり、DIYでの交換費用例としては、部品代合計で約3万円という報告があります。
エンジンブローの原因 エンジンの致命的な故障であるエンジンブローは、オイル不足、冷却水不足、あるいは粗悪なオイルの使用が主な原因とされています。 また、エンジンの回転数リミッターが頻繁に作動するような運転は、エンジンへの負担が大きいため避けるべきです。 実際にメタルブローを起こした事例も報告されています。
これらの「軽微」に見えるエンジン関連の不具合も、放置するとヘッドガスケットの吹き抜けや触媒の劣化といった、より深刻で高額な修理が必要となる問題に発展したり、その兆候を見逃す原因となったりする可能性があります。 エンジン全体の健康状態を維持するためには、総合的な視点でのメンテナンスが求められます。
エンジン別 主な懸念事項比較 (EJ20 vs EJ25搭載車)
SH型フォレスターには、主にEJ20型とEJ25型という2種類のエンジンが搭載されていました。 これらのエンジンタイプによって、懸念される弱点に違いはあるのでしょうか。 以下の表は、収集された情報に基づき、それぞれのエンジンにおける主な懸念事項を比較したものです。 中古車選びの際の参考にしてください。
| エンジン型式 | 主なオイル消費報告 | ヘッドガスケット問題報告 | その他特記事項 |
|---|---|---|---|
| EJ20 | オイル上がり・下がりの可能性はEJ型共通で指摘あり。具体的な消費量は個体差や使用状況による。 | 「持病」として認識されており、10万km前後での発生事例が多い。修理費用は高額になる傾向。 | O2センサー、エアフロセンサーの故障事例あり。ウォーターポンプからの異音・故障。 |
| EJ25 | EJ型共通でオイル消費の可能性あり。特に過酷な条件下では消費が増えるとのメーカー記述も。4000kmで600cc消費の事例。Reddit等でも議論多数。 | EJ20同様、ヘッドガスケット抜けは主要な懸念事項。修理費用も高額になる可能性。オイル漏れと関連してヘッドカバーガスケット交換事例あり。 | オルタネーター故障、ラジエーター故障の事例あり。エンジンブローの原因としてオイル・冷却水不足が指摘。 |
この表は、あくまで報告されている事例に基づいた傾向であり、全ての車両に当てはまるわけではありません。 しかし、中古車を選ぶ際に、どちらのエンジンタイプがどのような点に注意が必要かという大まかな傾向を把握するのに役立つでしょう。 例えば、EJ25型エンジン搭載車を検討する場合、オイル消費に関する情報をより注意深く確認する必要があるかもしれません。
III. トランスミッションの注意点

SH型フォレスターには、主に4速オートマチックトランスミッション(4EAT)と、一部グレードにマニュアルトランスミッション(MT)が設定されていました。 それぞれに注意すべきポイントがあります。
A. 4EAT(オートマチックトランスミッション)
SH型フォレスターに広く搭載された4速ATは、その長い歴史を持つ一方で、いくつかのウィークポイントも指摘されています。
変速ショック・ギクシャク感 特に先代のSG型から引き継がれる課題として、変速時のショックやギクシャク感がインターネット上で報告されています。 具体的には、2速から3速へシフトアップする際の突き上げ感などが挙げられます。 ATF(オートマチックトランスミッションフルード)の交換によって改善が見られる場合もありますが、必ずしも根本的な解決に至らないこともあるようです。
また、バッテリーのマイナス端子を一時的に外してECU(エンジンコントロールユニット)をリセットすることで、学習値が初期化され、一時的に変速がスムーズになるものの、しばらくすると症状が再発するというケースも報告されています。 この4EATは、SHフォレスターの時代においては既に設計が古い部類に入り、車両の重量やエンジンの出力に対して、現代の多段ATと比較すると洗練性に欠けると感じられる場面があるかもしれません。 この点が、変速ショックや耐久性への懸念に繋がっている可能性があります。
ソレノイドバルブ・コントロールバルブの不具合 AT内部で油圧を制御し、変速を行うソレノイドバルブやコントロールバルブの不具合も、比較的高額な修理に繋がりやすいトラブルです。
- 警告灯が多数点灯し、診断機でP0971のエラーコードが入力され、AT油温が-50°Cで固定表示されるという事例では、修理費用が132,495円かかったと報告されています。
- **P2762(ロックアップデューティーソレノイド誤動作)**のエラーコードが検出された事例では、ディーラーでの診断結果と同様で、ATFを排出したところ非常に汚れていたとのことです。
- これらのソレノイドバルブは、海外の通販サイトなどでも部品として見つけることができます。
- ATF交換後に、内部に堆積していたスラッジ(ゴミ)がコントロールバルブの精密な油路に詰まり、変速が不可能になったのではないかと推測される事例もあります。これは、過走行でATF交換歴が不明な車両のATF交換を不用意に行うリスクを示唆しています。
トルクコンバーターの不具合 エンジンとATの間で動力を伝達するトルクコンバーター(トルコン)の不具合も報告されており、ジャダー(振動)の発生や、最悪の場合は故障に至ることもあります。
耐久性・故障事例
- SG型の情報ではありますが、特定のエンジンオイルの使用や「ECOモード解除」といった操作で変速ショックが改善するという情報も見られます。
- メーカー側がATF交換不要と指示している場合もあるようですが、実際にはATFの劣化や汚れが原因で不具合が発生する可能性は否定できません。ATFを長期間交換せずに使用し続けると、バルブボディの汚染やソレノイドの作動不良を引き起こし、結果的に高額な修理が必要となることがあります。この「ATF交換不要」という言葉を鵜呑みにすることは、特に年式の経過した中古車においてはリスクを伴う可能性があります。
- 走行中の異音や、停車状態からのゆっくりとした発進時にミッションから「バキバキ」という異音と共にボディが震えるといった症状が発生し、トルコン交換や制御系コンピューターの交換で対応したという事例もあります。
- D4AT(SH型フォレスターに搭載されている可能性のある4EATの一種)の一般的な故障としては、「タイトコーナーブレーキング」(低速でハンドルを切った際にブレーキがかかったようになる現象)、トルクコンバーターの故障、バルブボディの汚染、そしてロークラッチシールの漏れによる発進時の遅延などが挙げられています。
中古のSH型フォレスター(AT車)を検討する際は、試乗時に変速のスムーズさ、異音の有無などを入念に確認し、ATFの交換履歴も確認することが重要です。 ATF交換は、適切な知識と設備を持つ専門業者に依頼することが望ましいでしょう。
B. マニュアルトランスミッション
マニュアルトランスミッション(MT)は、一般的にATよりも構造がシンプルで堅牢とされていますが、SH型フォレスターのMT車でも注意すべき点があります。
センターデフの異音・故障 AWDシステムの中核部品であるセンターディファレンシャル(センターデフ)のベアリングが故障し、走行中にモーターの唸りのような異音が発生する事例が報告されています。 この修理には高額な費用がかかる場合があり、ある事例では工賃込みで19万円かかったとされています。 MT車であっても、AWDシステムを構成する部品は経年劣化や走行距離によって故障のリスクがあることを示しています。
クラッチ関連の異音・不具合
- エンジン停止時にクラッチペダルを操作すると、エンジン下部から「キーコキコ」といった異音が発生するという報告があります。
- クラッチディスクの摩耗が進み、クラッチの残量がなくなったり、クラッチペダルが異常に重くなったりすることもあります。
- クラッチフルードが漏れると、クラッチが切れなくなり、シフト操作が不可能になる危険性も指摘されています。
MT車を検討する際は、試乗時にクラッチの繋がり具合やペダルの重さ、異音の有無、シフト操作のスムーズさなどを確認するとともに、センターデフなど駆動系からの異音にも注意を払う必要があります。
IV. 足回り・シャシーの弱点
SH型フォレスターの足回りやシャシーは、スバルらしい安定性を持ちつつも、いくつかの弱点が指摘されています。 特に乗り心地や異音に関する報告が見られます。
A. 乗り心地と操縦安定性
リアシートの乗り心地 多くのオーナーレビューで、フロントシートの乗り心地は比較的良いものの、**リアシートの乗り心地が「硬い」**と評価されています。 このため、大人数での長距離移動にはあまり向いていないという意見が見られます。
リアの挙動 SH型フォレスターは、ボディ後半の重心がやや高く感じられ、シャシー性能についてもリアはフロントに比べてやや劣るとの印象を持つオーナーもいます。 ステアリングを切った際、フロントは比較的少ないロールでしっかりと曲がっていくのに対し、リアはやや大きく傾きながら、もたつくように追従する感覚があるようです。 後輪の接地感が薄いと感じることもあり、特に荒れた路面ではリアサスペンションがジタバタと落ち着かない動きを見せることがあると指摘されています。 このフロントとリアの挙動の違いが、運転時のすっきりしない感覚に繋がっている可能性があります。
ロードノイズと振動 リアサスペンションで吸収しきれなかった路面からの振動やロードノイズが、室内に反響してうるさく感じられるという報告もあります。 これは、特にリアシートの快適性に影響を与える要因と考えられます。
シートのホールド性 標準シートのホールド性については、カーブで横Gがかかると体がズレやすいとの指摘があります。
高速走行時の直進安定性 高速走行時の直進安定性については、あまり良くないという意見も見られます。 横風がない状況でも車体が左右にわずかにズレるように感じられ、車線の中央を維持するためにステアリング操作にやや気を遣う必要があるとのことです。
エコタイヤ装着時の変化 燃費向上を目的としてエコタイヤに交換した場合、乗り心地や走行フィーリングが悪化する方向に変化したという報告もあります。 タイヤの選択が乗り心地に大きく影響することを示唆しています。
これらの乗り心地や操縦安定性に関する指摘は、SH型フォレスターのシャシーバランスがフロントの安定性を重視した結果、リアの追従性や快適性がやや犠牲になっている可能性を示唆しています。 これは、コストや室内スペース、あるいはオフロードでのサスペンションストローク確保といった設計上の優先順位の結果かもしれません。
B. サスペンションの不具合とリコール
ダンパーの違和感・ふわふわ感 特に速度が上がった際に、車体が上下に揺れるような「ふわふわ」とした乗り心地を感じるという報告があります。 これは、純正ダンパーの減衰力が不足しているか、あるいは経年劣化によりダンパーが性能を発揮できていない可能性を示しています。 この「ふわふわ感」と前述のリアの「硬さ」は一見矛盾するようですが、ダンパーの減衰特性が路面状況や速度域に対して適切にマッチしていない場合に両立しうる現象です。 例えば、低速域では硬く感じ、高速域では収まりが悪くふわつくといった具合です。
対策部品 乗り心地改善のため、社外品のダンパーへの交換が提案されています。 ビルシュタイン製ダンパーや、プローバ、カヤバといったメーカーのダンパーが候補として挙げられています。 また、ボディ剛性を向上させるSTI製のフレキシブルタワーバーの装着も、操縦安定性の改善に効果があるとされています。 サスペンションのアップグレードは、SH型フォレスターの乗り味を大きく改善する可能性がありますが、中古車購入者にとっては追加の費用負担となります。 実際にSTI製ダンパーやブッシュ類を一新し、乗り心地が大幅に改善されたという報告もあります。
リコール情報 直接SH型を対象としたものではありませんが、後の4代目SJ型フォレスターでは、リヤサスペンションのコイルスプリングが腐食により折損する恐れがあるというリコールが出ています。 SH型においても、特に降雪地域で使用された車両では、スプリングの腐食状態に注意を払う必要があるでしょう。
C. ステアリング異音
ステアリング操作時に異音が発生する場合、いくつかの原因が考えられます。
パワーステアリングポンプ ハンドル操作時に「ウィーン」といううなり音が発生する場合、パワーステアリングポンプの不具合が疑われます。 スバル車では比較的多く見られる症状との指摘もあり、リビルト部品(再生部品)などを活用して修理することも可能です。
ロアアームブッシュ ハンドルを切った際に足回りから「ゴキゴキ」といった異音が発生する場合、フロントロアアームのゴムブッシュの劣化や断裂が原因であることが多いです。 これらのブッシュは、サスペンションの動きを制御し、乗り心地や操縦安定性に寄与する重要な部品であり、劣化すると異音だけでなく、ハンドリングの悪化やタイヤの偏摩耗を引き起こすこともあります。 交換することで症状は改善されます。
ステアリング関連の異音は、初期には軽微でも徐々に悪化することが多いため、早期発見・早期対処が重要です。
D. ハブベアリングの異音と交換
走行中に「ゴー」「ウォー」といったうなり音や、ロードノイズに似た連続音が発生する場合、ハブベアリングの劣化が原因である可能性があります。
症状と原因 ハブベアリングはタイヤの回転を滑らかにするための部品で、長期間の使用や過酷な条件下での走行により摩耗・劣化し、異音を発生させます。
影響 ハブベアリングの劣化は、異音だけでなく、燃費の悪化やハンドリングの不安定さにも繋がる可能性があります。
修理 修理は、ハブベアリングの交換となります。 車種によってはハブアッセンブリ(ハブとベアリングが一体となった部品)ごとの交換となり、比較的容易に作業できる場合もあります。 部品は純正品のほか、社外品も流通しており、Amazonなどのオンラインストアでも入手可能です。
ハブベアリングの異音は、タイヤノイズと混同されやすいため、正確な診断が重要です。 車両をリフトアップし、タイヤを回転させた際のゴロゴロ感やガタつきを確認することで判断できます。 放置すると、最悪の場合、走行安全に関わる事態にも繋がりかねないため、異変を感じたら速やかな点検・交換が推奨されます。
V. ボディ・内外装の問題点

SH型フォレスターは実用的なSUVですが、年月の経過とともにボディの錆や内外装の劣化も進行します。 特に注意すべき点を解説します。
A. 錆・腐食:発生箇所と雪国での対策
SH型フォレスターにおいて、錆や腐食は特に注意が必要なポイントです。 降雪地域や沿岸部で使用された車両は、融雪剤や塩害の影響を受けやすいため、入念なチェックが欠かせません。
発生しやすい箇所
- センターパイプ(マフラー): 排気系の部品であるセンターパイプは、高温にさらされ、かつ車体下部にあるため錆びやすい箇所です。点錆が目立つようになり、進行すると穴が開くこともあります。対策としては、定期的な点検に加え、錆の発生が見られた場合は研磨、錆転換剤の塗布、耐熱塗料による塗装などが有効です。
- 下回り全般: フロアパネル、フレーム、サスペンションアームなど、車体下部は融雪剤(塩化カルシウム、通称「塩カル」)や泥水、飛び石などの影響を最も受けやすい部分です。定期的な下回り洗浄と、スリーラスターやノックスドールといった防錆剤による塗装が、錆の進行を遅らせるのに効果的です。
- ホイールアーチ・フェンダー・タイヤハウス: タイヤが巻き上げる水や泥、融雪剤が付着しやすく、また構造的に袋状になっている部分もあるため、内部から錆が発生しやすい箇所です。鉄板の継ぎ目やスポット溶接部から錆が広がることもあります。DIYでPOR-15などの強力な錆止め塗料を使用して補修するオーナーもいます。
- サイドシル: ドア下のサイドシル(ロッカーパネル)は、特にプロテクターで覆われている内部が錆びやすい傾向にあります。外部からは見えにくいため発見が遅れがちですが、腐食が進行すると穴が開くなど、ボディ剛性にも影響が出かねません。
- テールゲート・リアクォーターパネル: テールゲートの開閉部やウェザーストリップ周辺、リアクォーターパネルの下部などは、水が溜まりやすく錆が発生しやすい箇所です。特にテールゲートのヒンジ周りやナンバープレート取り付け部周辺も注意が必要です。
- ドア内部: ドアパネル内部の補強材下部など、普段目に見えない部分でも結露などにより錆が発生することがあります。
雪国での状況 降雪地域では、冬期間に大量の融雪剤が散布されるため、SH型フォレスターに限らず多くの車両で錆の進行が早まる傾向にあります。 ある報告では、対策を怠ると4年程度でボディに穴が開くケースもあると指摘されています。 雪国でフォレスターを使用する場合、新車時からの念入りな下回り防錆塗装と、シーズンオフごとの点検・再施工が強く推奨されます。
AWD性能の高さから雪国での需要も高いフォレスターですが、その使用環境が皮肉にも錆という弱点を助長する側面があります。 中古車を選ぶ際には、特に降雪地域で使用されていた可能性のある車両は、下回りの錆の状態と、過去の防錆処理の履歴を徹底的に確認することが不可欠です。 表面的な錆であれば対処可能ですが、フレームなどの構造部深くまで進行した腐食は、車両の安全性や寿命に深刻な影響を与えるため、避けるべきでしょう。
B. 内装の質感と問題点
SH型フォレスターの内装は、実用性を重視した設計となっていますが、経年劣化や材質に起因するいくつかの問題点が指摘されています。
シートのへたりと乗り心地
- リアシート: 特にリアシートの座面は、走行距離が5万kmを超えたあたりからクッション材(スポンジ)がへたり、薄く硬くなる傾向があるとの報告があります。これにより、1時間程度の乗車でお尻が痛くなることもあるようです。
- フロントシート: フロントシートの乗り心地はリアシートに比べて良好とされていますが、標準シートのサイドサポートはそれほど高くなく、カーブなどで体が左右にズレやすいと感じるオーナーもいます。
収納の少なさ インパネ周りを中心に、小物を収納するスペースが少ないという意見が多く聞かれます。 例えば、ボックスティッシュの置き場所に困るなど、手荷物が多い場合には不便を感じることがあるかもしれません。
素材の経年劣化
- ダッシュボード・内装パネル: ダッシュボードやドアトリムなどの樹脂製内装パネルの表面が、経年劣化によりザラザラしたり、ベタつきが出たりすることがあるようです。
- シート表皮: 運転席座面の合成皮革部分が、使用頻度や経年によりひび割れたり、破れたりしやすいという報告があります。
- ステアリングホイール・シフトノブ: 本革巻きのステアリングホイールやシフトノブも、革部分の質感がそれほど高くないと感じられたり、経年で擦れや剥がれが生じやすいとの指摘があります。
その他
- 車内の横幅がそれほど広くないため、大人が4人乗車するとやや窮屈に感じるという声もあります。
- 一方で、先代のSG型と比較して、3代目となるSH型では内装の質感が向上したという肯定的な意見も見られます。
SH型フォレスターの内装に関するこれらの弱点は、当時のスバル車が実用性や走行性能を優先し、内装の質感や豪華さに関してはコストを抑えていた傾向を反映している可能性があります。 中古車を選ぶ際には、シートのへたり具合、内装パネルの劣化状態、各種操作部の状態などを実際に確認することが重要です。
VI. 電気系統のトラブル事例
年式が古くなってくると、電気系統のトラブルも増加する傾向にあります。 SH型フォレスターでも、いくつかの電気系統の不具合が報告されています。
A. パワーウィンドウの故障と修理
パワーウィンドウの作動不良は、SH型フォレスターに限らず多くの旧年式車で見られるトラブルですが、注意が必要です。
症状 運転席や助手席のパワーウィンドウのスイッチを押しても反応しない、あるいは反応が鈍いといった症状が報告されています。 具体的には、スイッチを強く押さないと反応しない、途中で止まってしまう、オート機能が正常に作動しないといったケースです。 特に使用頻度の高い運転席のスイッチから不具合が出始めることが多いようです。
原因 主な原因としては、スイッチ内部の接点不良や摩耗、パワーウィンドウモーターの故障、配線の断線や接触不良、挟み込み防止機能の誤作動などが考えられます。
修理
- スイッチユニット交換: スイッチ自体の故障の場合、スイッチユニットごと交換するのが一般的です。中古部品を利用すれば、5,000円程度で入手でき、DIYでの交換も不可能ではありません。ただし、マスタースイッチ(運転席集中スイッチ)の場合、部品代だけで25,000円弱、これに工賃が3,000円程度かかるという情報もあります。Amazonなどのオンラインストアでも互換スイッチが販売されています。
- 一時的な対処: スイッチの接触不良の場合、接点復活剤やシリコンスプレー、フッ素系潤滑スプレーを塗布することで一時的に症状が改善することもあります。
- リセット操作: パワーウィンドウの挟み込み防止機能などが原因で正常に作動しない場合、取扱説明書に記載されているリセット操作(スイッチを一定時間押し続けるなど)を行うことで改善する場合があります。
パワーウィンドウの不具合は、直接的な走行安全に関わるものではありませんが、日常的な利便性を大きく損なうため、中古車購入時には全席の窓の開閉動作を念入りに確認することが重要です。
B. エアコンの不具合と修理
SH型フォレスターのエアコンに関しても、いくつかの不具合事例が報告されています。
症状 最も一般的な症状は、冷房をかけても冷風が出ない、あるいは冷え方が非常に悪いといったものです。
原因
- コンデンサーの故障・ガス漏れ: エアコンシステム前方にあるコンデンサーは、走行中の飛び石などで損傷しやすく、ピンホールが開いて冷媒ガスが漏れてしまうことがあります。これがエアコン不調の主要な原因の一つです。
- コンプレッサーの故障: 冷媒ガスを圧縮するコンプレッサー本体の故障や、コンプレッサーを作動させるためのマグネットクラッチの不具合も原因となります。
- Oリングの劣化: エアコン配管の接続部分に使用されているOリングが経年劣化し、そこからガスが漏れることもあります。
修理費用 エアコンの修理は、原因箇所によって費用が大きく異なります。
- コンデンサー交換やガス補充の場合、数万円(例:3万円~6万円程度)の費用がかかることが一般的です。
- コンプレッサー交換となると、部品代が高額なため、10万円程度の費用がかかることもあります。この場合、リビルト品(再生部品)や中古部品を活用することで費用を抑える選択肢もあります。
エアコンの不具合は、特に夏場の快適性に直結するため、中古車購入時には冷房・暖房の効き具合を必ず確認しましょう。
C. その他の電気系統トラブル
上記以外にも、SH型フォレスターでは以下のような電気系統のトラブルが報告されています。
- 警告灯の点灯: ABS警告灯(原因:車速センサー不良)、横滑り防止装置の警告灯(原因:ブレーキランプスイッチ不良に関連)などが点灯する事例があります。
- 灯火類: 左側のテールランプが暗くなる(原因:配線不良)、走行中にヘッドライトが突然消える、ブレーキランプが点灯しない(原因:ブレーキランプスイッチの不具合)といったトラブルが報告されています。
- メーター類: スピードメーターの指針が正常に上がらないといった不具合も記録されています。
- その他: リヤワイパーが作動しない時がある、Bluetooth接続時に大きなノイズが発生する、シートの電動調整モーターが作動しない、燃料キャップの密閉不良が原因でエンジン警告灯が点灯するといった、多岐にわたる細かな電気系統の不具合がオーナーから報告されています。
これらの電気系統のトラブルは、個々の部品の寿命や劣化が原因である場合が多いですが、複数の箇所で同時期に発生する場合は、配線ハーネスの経年劣化やアース不良、あるいはECU(電子制御ユニット)の不調といった、より根本的な問題を抱えている可能性も否定できません。 中古車購入時には、灯火類、メーター類、オーディオ、エアコン、パワーウィンドウなど、全ての電気装備の動作を一つ一つ丁寧に確認することが重要です。 特に断続的に発生する電気系統のトラブルは、原因特定が難しく修理費用も嵩むことがあるため注意が必要です。
VII. 燃費に関する実態

SH型フォレスターの燃費性能は、現代のSUVと比較すると見劣りする面があり、オーナーからの不満点としてしばしば挙げられます。
オーナー報告に見る実燃費 実際のオーナーからの報告によると、燃費は走行条件によって大きく変動します。
- 街乗りメインの場合、おおよそ9km/L前後、高速道路を含めた平均的な走行では12km/L前後という報告があります。
- SH5型 2.0XT(ターボ、AT)のオーナーからは、平均燃費10km/Lという声が聞かれます。
- より具体的な例として、長距離走行では10.9km/L、片道10km程度の通勤では9km/L、雪道走行では7.8km/Lと、状況によって燃費が大きく変わることが示されています。
- 特にエンジンが冷えている状態での始動直後は燃費が悪化しやすいものの、エンジンが温まれば比較的改善するという意見もあります。
- 4速AT搭載車の場合、市街地中心の走行では8km/L程度という厳しい報告も見られます。
カタログ燃費との比較 現行モデルのフォレスターのカタログ燃費(WLTCモード)で14.0km/Lといった数値が示されることがありますが、これは主にハイブリッドグレードのものであり、ガソリンエンジンでAWDシステムを搭載するSH型フォレスターとは測定モードも車両の前提条件も異なります。 SH型当時の10・15モード燃費と比較しても、実燃費は下回るケースが多いと考えられます。
燃費に関する不満点 多くのオーナーレビューや関連情報で、「燃費が良くない」という評価は一般的です。 特に、搭載されている4速ATは、現代の多段ATと比較して効率面で不利であり、これが燃費に影響しているとの指摘があります。 また、燃費改善を期待してエコタイヤに交換したものの、期待したほどの効果が得られなかったという声も聞かれます。
留意点 SH型フォレスターの燃費を評価する際には、常時AWDシステムであること、SUVとしての車重、そして搭載されている水平対向エンジンの特性(特にターボ車の場合)を考慮する必要があります。 これらの要素は、燃費性能においては不利に働くことが多いです。
SH型フォレスターの購入を検討する上で、燃料費は維持費の大きな部分を占めることを理解しておく必要があります。 燃費性能を最優先事項とする場合は、他の車種も視野に入れるか、あるいは実燃費について現実的な期待値を持つことが重要です。
VIII. SH型フォレスター リコール情報総まとめ

中古車を購入する際、リコール情報の確認は安全性と将来的なトラブルを避けるために非常に重要です。 SH型フォレスターに関しても、いくつかのリコールが届け出られています。 購入を検討している車両がこれらのリコールの対象である場合、改善措置が確実に行われているかを確認する必要があります。
主なリコール事例(SH型対象または関連性の高いもの)
以下に、SH型フォレスターに関連する主なリコール情報をまとめます。 対象型式や期間は代表的なものであり、詳細は必ずメーカーや国土交通省の情報を確認してください。
| 不具合内容 | 対象部品 | 主な対象型式/期間 (SH) | 症状 | 改善措置 |
|---|---|---|---|---|
| 助手席エアバッグインフレーターの不具合 (タカタ製関連含む) | エアバッグ装置(インフレーター) | CBA-SH5, DBA-SH5, CBA-SH9, DBA-SHJ (H22.1~H24.6など) | エアバッグ展開時にインフレーター容器が破損するおそれ | 助手席用エアバッグインフレーターを対策品に交換。部品供給不可時は機能停止措置。 |
| イグニッションスイッチの不具合 | イグニッションスイッチ | SH型(補修用部品として取り付けられた車両も含む) | スプリング破損により走行中にエンジンが停止するおそれ | イグニッションスイッチを点検し、対象ロット品は良品と交換 |
| ブレーキランプスイッチの不具合 | 制動灯スイッチ | SH型の一部 (2008年9月~2017年3月製造車の一部など) | シリコンガスによる導通不良でブレーキランプ不点灯、エンジン始動不良、横滑り防止装置警告灯点灯のおそれ | 制動灯スイッチを対策品に交換 |
| PCVバルブの不具合 | ブローバイガス還元装置(PCVバルブ) | SH型の一部 | 材質不良でPCVバルブが破損し、エンジンオイルが燃焼室に浸入、白煙発生、最悪の場合エンジン停止のおそれ | PCVバルブを対策品に交換 |
| 燃料ポンプの不具合 | 燃料装置(低圧燃料ポンプ) | SH型の一部(交換修理用部品として出荷されたものも含む) | インペラの変形により燃料ポンプが作動不良となり、最悪の場合走行中にエンストするおそれ | 低圧燃料ポンプを対策品と交換 |
| ウォーターポンプの不具合 | 原動機(ウォーターポンプ) | CBA-SH5, DBA-SH5, CBA-SH9 (H20.2~H22.11頃) | ベアリング部組付隙間が狭く、ベアリング破損でウォーターポンプ機能不全、タイミングベルト破損、エンジン停止のおそれ | ウォーターポンプを対策品に交換 |
| エアポンプのリレーの不具合 | 排出ガス発散防止装置(セカンダリーエアポンプリレー) | CBA-SH5, DBA-SH5, CBA-SH9 (H19.11~H24.6頃) | リレー内部の不具合でポンプモーターが常時作動、異臭・発煙、最悪の場合火災のおそれ | エアポンプのリレーを対策品に交換 |
| ターボエンジンの吸気ダクトの不具合 | 原動機(吸気ダクト) | DBA-SJG (SJ型ターボだが、SH型後期ターボも類似部品の可能性に注意) | 材料不良でダクトに亀裂発生、エンジン不調、最悪の場合エンストのおそれ | 吸気ダクトを良品と交換 |
| EGR圧力センサーの不具合 | 排気ガス再循環装置(EGR圧力センサー) | SH型の一部を含む可能性あり | 排気ガスによる腐食でセンサー出力異常、警告灯点灯、加速不良、最悪の場合エンストのおそれ | EGR圧力センサーを対策品に交換 |
| 完成検査の不備 | 完成検査工程 | SH型を含む広範囲の車種 | 完成検査員として認められていない検査員が判定、保安基準に関する検査が不適切 | 指定整備工場で点検・確認し、不具合があれば是正 |
これらのリコールは、SH型フォレスターの生産期間中およびそれ以降に届け出られたものであり、多岐にわたる部品やシステムが対象となっています。 特にエアバッグやブレーキ関連、燃料ポンプ、ウォーターポンプといった重要保安部品に関するリコールは、見過ごすことのできないものです。 また、「完成検査の不備」というリコールは、車両が市場に出る前の最終チェック工程での問題であり、基本的な安全性や法規適合性に関わるため、特に注意が必要です。
リコール情報の確認方法 中古車を購入する際には、必ず以下の方法でリコール対象の有無と改善措置の実施状況を確認してください。
- スバル公式サイト: スバルのウェブサイトでは、車台番号を入力することで、ご自身の車両がリコール等の対象であるかを確認できます。
- 国土交通省 自動車不具合情報ホットライン: 国土交通省のウェブサイトでも、自動車のリコール・不具合情報を検索できます。
リコール未対策の車両は、安全上のリスクを抱えているだけでなく、将来的に修理費用が発生したり、車検に通らなかったりする可能性もあります。 購入前に必ず確認し、不明な点は販売店に問い合わせましょう。
IX. 中古車購入時のチェックポイントと賢い選び方

SH型フォレスターの中古車は、その年式から考えても個体差が大きいことが予想されます。 後悔しないためには、特有の弱点を理解した上で、入念なチェックが不可欠です。
A. 専門家が指摘するSHフォレスター特有の確認箇所
中古のSH型フォレスターをチェックする際には、以下のポイントに特に注意を払いましょう。
- エンジンルーム:
- オイル漏れ: ヘッドカバーガスケット(特に水平対向エンジンの定番箇所)、オイルパンの継ぎ目、クランクシャフトシールなどからのオイル滲みや漏れがないか確認します。漏れている場合は、量や箇所、修理費用を考慮する必要があります。
- 冷却水漏れ: ラジエーター本体、ホース類、ウォーターポンプ周辺からの冷却水漏れの痕跡(緑やピンク色のシミなど)がないか確認します。
- ベルト類: ファンベルトやエアコンベルトなどの亀裂や摩耗状態をチェックします。
- 異音: エンジン始動時やアイドリング時、空ぶかし時に異音(ガラガラ、キュルキュル、カタカタなど)がないか耳を澄ませます。
- 下回り:
- 錆・腐食: マフラー全体(特にセンターパイプ)、サイドシル(特にプロテクターで隠れた部分)、フロアパネル、フレーム、サスペンション取り付け部などに著しい錆や腐食がないか、リフトアップして確認することが理想です。特に降雪地域で使用された車両は念入りにチェックします。
- オイル・グリス漏れ: エンジン、トランスミッション、デファレンシャルギアなどからのオイル漏れや、ドライブシャフトブーツなどからのグリス漏れの痕跡がないか確認します。
- 足回り:
- ブッシュ類: ロアアームブッシュ、スタビライザーブッシュなど、足回りのゴム製ブッシュに亀裂や大きな変形、オイル漏れ(封入タイプの場合)がないか確認します。劣化していると異音や操縦安定性の悪化に繋がります。
- ショックアブソーバー: オイル漏れや抜けがないか確認します。手で揺すってみて、過度な揺れの収まりが悪い場合は劣化している可能性があります。
- 異音: 段差を乗り越えた際や旋回時に「コトコト」「ギシギシ」といった異音がないか確認します。
- 駆動系:
- AWDシステム: 異音(特にセンターデフ周り)がないか、低速での旋回時に不自然な抵抗がないか確認します。
- オートマチックトランスミッション(4EAT): 変速ショックが大きい、滑りがある、異音が発生するなどの症状がないか、試乗して確認します。
- マニュアルトランスミッション: クラッチの繋がり具合、ペダルの重さ、シフト操作のスムーズさ、異音の有無を確認します。
- 電気系統:
- エアコン: 冷房・暖房ともに正常に機能し、十分な風量と温度変化があるか確認します。
- パワーウィンドウ: 全ての席のパワーウィンドウがスムーズに作動するか、スイッチの反応は正常か確認します。
- 警告灯: エンジン始動時に全ての警告灯が一旦点灯し、エンジン始動後に主要な警告灯(エンジンチェックランプ、ABS警告灯、エアバッグ警告灯など)が消灯するか確認します。過去の点灯履歴も確認できれば理想的です。
- ナビ・オーディオ: 装備されていれば、正常に動作するか確認します。
- 内外装:
- シート: 特に運転席とリアシートのクッションのへたり具合、表皮の破れや擦れ、汚れを確認します。
- 内装パネル: ダッシュボードやドアトリムの傷、浮き、ベタつきがないか確認します。
- ドア・テールゲート: 開閉がスムーズか、異音がないか、しっかりと閉まるか確認します。テールゲートのダンパーが弱っていないかもチェックポイントです。
- 雨漏り痕: サンルーフ装着車は特に、天井やピラー周辺、フロアカーペットの下などに雨漏りのシミやカビ臭がないか確認します。
- スバル専門店の点検ポイント: スバル車を専門に扱う整備工場などでは、SH型フォレスター特有の弱点として、センターデフのトラブル、クラッチの状態(MT車)、シフトロッド部やパワステポンプからのオイル漏れ、各種ブッシュ類の経年劣化、ブレーキローターの錆やジャダーといった点を重点的にチェックすることが多いようです。
B. 走行距離とメンテナンス履歴の重要性
中古車選びにおいて、走行距離とメンテナンス履歴は車両の状態を判断する上で非常に重要な手がかりとなります。
- 走行距離が多い車両、例えば10万kmを超えているような場合は、タイミングベルト(EJエンジンはベルト駆動)、ウォーターポンプ、各種ブッシュ類、ダンパーといった消耗品や定期交換部品の交換履歴を確認することが不可欠です。これらの部品が未交換の場合、購入後すぐに高額なメンテナンス費用が発生する可能性があります。
- 特にターボエンジン搭載車は、NAエンジン車に比べてエンジンへの負荷が大きいため、オイル管理を含めたメンテナンスの頻度や質が車両の寿命に大きく影響します。
- **整備記録簿(メンテナンスノート)**は必ず確認し、定期点検がきちんと実施されてきたか、過去にどのような修理が行われたかを確認しましょう。オイル交換の頻度や使用されたオイルの種類も、エンジンコンディションを推測する上で参考になります。
C. 試乗時の確認ポイント
可能であれば必ず試乗し、以下の点を確認しましょう。
- エンジン始動はスムーズか、アイドリングは安定しているか。エンジンからの異音や不快な振動はないか。
- アクセルを踏み込んだ際の加速はスムーズか。息つきやノッキング、もたつきはないか。
- AT車の場合、変速はスムーズか。大きなショックや滑り、変速時の異音はないか。DレンジやRレンジに入れた際のタイムラグやショックはどうか。
- MT車の場合、クラッチペダルの踏み応えは適切か。クラッチの繋がりはスムーズか。シフト操作に引っかかりや異音はないか。
- ブレーキの効き具合は十分か。ブレーキ操作時に異音(キーキー、ゴーゴーなど)やジャダー(車体やペダルの振動)はないか。
- ステアリングの応答性は自然か。直進安定性に問題はないか。ハンドル操作時に異音(ウィーン、コトコトなど)はないか。
- 路面の段差を乗り越えた際に、足回りから異音や過大な突き上げ感はないか。車体の揺れの収まりはどうか。
D. 「買ってはいけない」と言われる理由の検証
インターネット上などで、SH型フォレスターについて「買ってはいけない」といったネガティブな意見を見かけることがあるかもしれません。 その理由として主に挙げられるのは、燃費の悪さ、AWDシステムしかないことによる燃費やコスト面でのデメリット(2WDの選択肢がない)、収納スペースの少なさ、内装の質感に対する不満、エンジン音やロードノイズの大きさなどです。
これらの点は、個人の価値観やライフスタイル、車両に何を求めるかによって許容範囲が大きく異なります。 例えば、悪路走破性や雪道での安定性を重視するユーザーにとってはAWDは必須であり、多少の燃費の悪さには目をつぶれるかもしれません。 一方で、主に市街地走行で燃費を気にするユーザーにとっては、SH型フォレスターは不向きと感じられるでしょう。
また、古いモデルである以上、本記事で解説してきたような故障リスクは確かに存在します。 しかし、これらは全ての個体に当てはまるわけではなく、適切なメンテナンスを受けてきた状態の良い車両であれば、まだまだ長く乗れる可能性も十分にあります。
重要なのは、これらの「買ってはいけない理由」とされる点が、自分にとって本当に許容できないデメリットなのか、それとも対策や割り切りでカバーできる範囲なのかを見極めることです。 内装の質感や収納の少なさといった点は、実車を確認すれば判断できますが、目に見えない機械的なトラブルのリスクについては、本記事で解説したチェックポイントを参考に、慎重に個体を見極める必要があります。
SH型フォレスター 弱点別チェックポイント早見表
中古のSH型フォレスターを具体的にチェックする際に役立つよう、主な弱点と確認ポイントを以下の表にまとめました。
| 弱点カテゴリ | 具体的な弱点 | 主な症状 | 中古車購入時の確認ポイント |
|---|---|---|---|
| エンジン | オイル消費 | オイルレベルの著しい低下、マフラーからの青白い排気ガス、オイル焼けの臭い | オイルレベルゲージの確認、排気ガスの色と臭い、メンテナンスノートのオイル交換・補充履歴、エンジン下部のオイル滲み |
| ヘッドガスケット抜け | オーバーヒート、冷却水減少、エンジンオイルの乳化、排気ガスからの甘い臭いや白煙、ラジエーター内の気泡 | 冷却水の量と汚れ、オイルフィラーキャップ裏の乳化状態、水温計の安定性、エンジンルームからの異臭、排気ガスの状態 | |
| センサー類故障 | エンジンチェックランプ点灯、アイドリング不調、加速不良、燃費悪化 | 警告灯の点灯状態(エンジン始動後)、診断機によるエラーコード履歴の確認(可能であれば) | |
| トランスミッション (4EAT) | 変速ショック、滑り | 変速時の大きなショック、エンジン回転数だけが上がり加速しない、異音 | 試乗時の変速フィーリング、ATFの交換履歴と汚れ具合(確認が難しい場合もある) |
| ソレノイドバルブ故障 | 警告灯点灯、特定のギアに入らない、変速異常 | 試乗時の動作確認、警告灯の確認、診断機によるエラーコード履歴 | |
| トランスミッション (MT) | センターデフ異音 | 走行中の唸り音、ゴロゴロ音 | 試乗時の異音確認(特に加減速時や旋回時) |
| クラッチ不具合 | クラッチペダルの重さ、滑り、異音、繋がりの違和感 | クラッチ操作感、発進時のスムーズさ、異音の有無 | |
| 足回り・シャシー | リアの乗り心地・挙動 | リアシートでの突き上げ感、不安定な挙動、ロードノイズ大 | 試乗(特に後席)、荒れた路面での安定性確認 |
| ダンパー劣化 | ふわふわ感、収まりの悪さ、異音 | 車体を揺すった際の揺れの収まり、オイル漏れの有無、試乗時の乗り心地 | |
| ステアリング異音 | ハンドル操作時の「ウィーン」音(パワステ)、「ゴキゴキ」音(ブッシュ) | 据え切りや走行中のハンドル操作時の異音確認 | |
| ハブベアリング異音 | 走行中の「ゴー」「ウォー」音 | 試乗時の異音確認(速度に応じて変化する連続音) | |
| ボディ・内外装 | 錆・腐食 | 下回り、ホイールアーチ、サイドシル、マフラー等の赤錆、塗装の浮き、穴 | リフトアップしての下回り確認(特に雪国使用歴のある車両)、パネルの継ぎ目や袋状の部分の確認 |
| 内装の劣化 | シートのへたり、表皮の破れ、ダッシュボードのベタつき、収納の少なさ | 実車確認(座り心地、各部素材の状態、収納スペース) | |
| 電気系統 | パワーウィンドウ故障 | スイッチ反応不良、作動不良 | 全席の窓の開閉動作確認 |
| エアコン不具合 | 冷えない、暖まらない、異音、異臭 | 冷暖房の効き具合、風量、動作音の確認 | |
| その他電気系統 | 警告灯、灯火類、メーター類、オーディオ等の不具合 | 各種電装品の動作確認 | |
| 燃費 | 燃費の悪さ | 実燃費が期待より低い | メンテナンスノートや過去の燃費記録(あれば)、試乗時の瞬間燃費計の確認 |
| リコール | 各種リコール | エアバッグ、ブレーキスイッチ、燃料ポンプ等 | リコール対策済みかの確認 |
この表はあくまで一般的なチェックポイントであり、個々の車両の状態によって確認すべき点は異なります。 専門家による購入前点検(PPI: Pre-Purchase Inspection)を受けることも、より安心して中古車を選ぶための一つの有効な手段です。
X. まとめ:SH型フォレスターと長く付き合うために
SH型フォレスターの魅力再確認と弱点の総括
SH型フォレスターは、スバルならではのAWDシステムによる走行安定性、SUVとしての実用性、そして水平対向エンジンがもたらす独特のフィーリングなど、発売から年月が経過した現在でも多くの魅力を持つモデルです。 しかし、本記事で詳しく解説してきたように、エンジンオイルの消費、ヘッドガスケットのトラブル、4EATの変速ショック、足回りの乗り心地、ボディの錆、そして細かな電気系統の不具合など、年式相応のウィークポイントも抱えています。
賢い中古車選びのアドバイス
SH型フォレスターの中古車を賢く選ぶためには、以下の点が重要になります。
- 焦らず複数の個体を比較検討する: 一台だけ見て即決するのではなく、複数の車両を比較し、状態の良い個体を見極める時間と手間を惜しまないことが大切です。
- 信頼できる販売店を選ぶ: スバル車に詳しい販売店や、整備記録がしっかりと管理されている車両を扱う販売店を選びましょう。購入後の保証の有無や内容も確認しておくと安心です。
- 専門家による購入前点検の活用: 可能であれば、スバル車に詳しい整備士や第三者機関による購入前点検(PPI)を利用し、専門家の目で車両状態を評価してもらうことをお勧めします。
購入後のメンテナンスの重要性
SH型フォレスターの弱点を理解した上で購入した後は、予防的なメンテナンスを心がけることが、大きなトラブルを未然に防ぎ、結果的に長く快適に乗り続けるための鍵となります。
- 定期的なオイル管理: エンジンオイルの量と状態はこまめにチェックし、適切な時期に適切な種類のオイルに交換しましょう。オイル消費が多い場合は、補充も忘れずに行います。
- 冷却水管理: 冷却水の量と状態も定期的に確認し、異常があれば早期に対処します。
- 下回りのチェックと防錆対策: 特に降雪地域で使用する場合や、沿岸部に住んでいる場合は、定期的な下回り洗浄と防錆処理が効果的です。
- 異音や異常の早期発見・対処: 運転中に普段と違う音や振動、警告灯の点灯などに気づいたら、放置せずに早めに専門家に見てもらいましょう。
最終的なメッセージ
SH型フォレスターは、確かにいくつかの注意すべき弱点を持つモデルです。 しかし、これらのウィークポイントを事前に理解し、中古車選びの際にしっかりとチェックし、購入後も適切なメンテナンスを行うことで、その多くは対処可能です。 状態の良い個体を見極め、愛情を持って接すれば、SH型フォレスターは依然としてコストパフォーマンスに優れた、頼れるSUVとして活躍してくれるでしょう。 本記事が、読者の皆様にとって、より賢明な中古車選びと、SH型フォレスターとのより良いカーライフの一助となることを心より願っています。


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