まじめに:熱狂と現実 – ジムニーノマドは「いらない」選択肢か?
2025年初頭、日本の自動車市場は一台の新型車によって熱狂の渦に包まれました。スズキが発表した「ジムニーノマド」です。
ジムニーシリーズとして実に45年以上の歴史で初となる5ドアモデルの登場は、長年待ち望んでいたファンを中心に爆発的な注目を集めました。
その熱狂ぶりは凄まじく、2025年1月30日の発表・予約開始からわずか4日間で、月間販売目標1,200台を遥かに超える5万台以上の注文が殺到。この異常事態を受け、スズキは2月3日には早々に新規受注の一時停止を発表せざるを得なくなりました。
しかし、この熱狂の裏で、冷静に立ち止まって考えるべき点はないでしょうか?
多くの人が殺到するからといって、ジムニーノマドが誰にとっても最適な選択とは限りません。
本記事では、あえて「ジムニー ノマド いらない」という視点に立ち、購入後に後悔しないために知っておくべきデメリットや限界を徹底的に検証します。この記事では、なぜ多くの人が「ジムニー ノマド いらない」と考える可能性があるのか、その理由を探ります。
さらに、多くの人が気になっている「いつから」予約が始まり、「いつ買える」のか、つまり現在の絶望的な納期・購入状況についても、2025年最新の情報をもとに詳しく解説します。
この記事を通じて、ジムニーノマドが本当に「あなたに」必要な一台なのか、客観的な判断材料を提供します。
ジムニーノマドとは?待望の5ドア、シエラとの違い
ジムニーノマドは、スズキが誇る本格オフローダー、ジムニーシリーズに新たに加わったモデルです。
最大の特徴は、シリーズ初となる5ドアの採用。
ベースとなったのは普通車登録の「ジムニーシエラ」であり、そのホイールベースと全長を340mm延長することで、後部座席へのアクセスと居住性を大幅に向上させています。
この5ドア化は、従来の3ドアモデルでは難しかったファミリーユースや、多人数でのレジャー用途への対応を可能にし、ジムニーの新たな可能性を切り開くものとして期待されました。開発の背景には、3ドアの使い勝手に不満を感じていた層や、より幅広いライフスタイルに対応できるモデルを求める声があったと考えられます。
「ノマド」という名称は、かつてスズキが販売していた「エスクード ノマド」(1990年発売)を想起させます。エスクードも当初3ドアで登場し、後に5ドアのノマドが追加されたことで販売を大きく伸ばした歴史があり、ジムニーシリーズのさらなる発展への期待が込められていると言えるでしょう。
発表は2025年1月30日、正式な発売日は同年4月3日とされました。しかし前述の通り、その人気は凄まじく、現在は新規注文ができない状況が続いています。
この5ドア化がもたらす利便性の裏で、どのようなトレードオフが生じているのか、次章から詳しく見ていきましょう。
「ジムニーノマド、いらないかも?」後悔しないためのデメリット徹底検証
熱狂的な人気を誇るジムニーノマドですが、その影には無視できないデメリットも存在します。
ここでは「ジムニー ノマド いらない」と感じるかもしれない具体的な理由を、ジムニーシエラとの比較やユーザーの期待とのギャップから徹底的に検証します。
走行性能:100kg増量、エンジンはシエラと同じ…走りはどう?
ジムニーノマドのパワートレインは、ベースとなったジムニーシエラと全く同じ**1.5L自然吸気エンジン「K15B」**を搭載しています。最高出力、最大トルク、さらにはトランスミッション(5MT/4AT)のギア比に至るまで、スペック上の変更はありません。
しかし、5ドア化とボディ延長に伴い、車両重量はシエラと比較して約100kg増加しています(AT車で1190kg)。
パワーユニットが同じまま重量だけが増えているため、動力性能の低下は避けられません。
特に発進時や登坂路、高速道路での追い越し加速など、パワーを必要とする場面で、シエラよりも重さや sluggishness (鈍さ) を感じる可能性が高いでしょう。実際にオーナーレビューの中にも、トルク不足を感じるという指摘が見られます。
スズキがノマド専用にエンジンチューニングを行わなかった、あるいはターボチャージャー付きエンジンの設定を見送ったという事実は、コスト面や開発期間の制約があった可能性を示唆します。
しかし結果として、価格が上昇しているにも関わらず、走行フィールがシエラに劣る可能性がある点は、パフォーマンスを重視するユーザーにとっては大きなマイナスポイントとなり、「ジムニー ノマド いらない」と判断する十分な理由になり得ます。
取り回し:最小回転半径5.7m! ジムニーなのに小回りが苦手?
ジムニーシリーズの魅力の一つは、そのコンパクトなボディサイズによる取り回しの良さでした。
しかし、ジムニーノマドでは、ホイールベース延長の代償として、この美点が大きく損なわれています。
ジムニーノマドの最小回転半径は5.7m。
これは、ジムニーシエラの4.9mから大幅に悪化しており、数値だけ見ればトヨタの大型ミニバン「アルファード」(5.6m)や、ミドルサイズSUV「ハリアー」(5.5m)に匹敵、あるいはそれを上回る大きさです。
これが意味するのは、ジムニー伝統の「キビキビした小回り性能」が失われているということです。
狭い路地でのすれ違い、駐車場での切り返し、Uターンといった日常的な場面で、その大きさがストレスになる場面が増えるでしょう。特に都市部での使用を考えているユーザーにとって、この取り回しの悪さは致命的な欠点となりかねません。
この最小回転半径の悪化は、単なるスペック上の数値以上に、ジムニーという車の「キャラクター」そのものを変質させていると言えます。
「どこへでも行ける軽快な相棒」というイメージを持つユーザーにとって、このアルファード並みの小回りの効かなさは、期待と現実の大きなギャップを生み、購入後の後悔に繋がりやすいポイントです。
機動性を重視するなら、ノマドは「ジムニー ノマド いらない」選択肢となるでしょう。
悪路走破性:ロングホイールベース化の影響は?
ジムニーシリーズの真骨頂である悪路走破性。ノマドも伝統のラダーフレーム構造とリジッドアクスルサスペンションを受け継いでいますが、ここにも5ドア化の影響が現れています。
最も懸念されるのは、ホイールベースの340mm延長によるランプブレークオーバーアングル(障害物を乗り越える能力を示す角度)の悪化です。
ホイールベースが長くなるほど、車体の中央部分が地面に接触しやすくなり、凹凸の激しい地形では「亀の子状態」に陥るリスクが高まります。
もちろん、ノマドも依然として高いオフロード性能を持っていますが、シビアなオフロード環境においては、3ドアのシエラに比べて不利になる場面が出てくることは避けられません。シエラと同等の走破性を求めるのであれば、リフトアップや大径タイヤへの交換といったカスタムが必要になる可能性があります。
加えて、100kgの重量増もオフロードでの俊敏性をわずかにスポイルし、駆動系への負担を増加させる要因となります。
本格的なオフロード走行をジムニーに求めるユーザー、特にノーマル状態での走破性を重視する層にとっては、この性能低下は看過できない問題かもしれません。
ノマドは、シエラのような「純粋なオフローダー」というよりも、「高い悪路走破性を持つライフスタイルSUV」という性格付けが強まっており、オフロード性能至上主義のユーザーからは「ジムニー ノマド いらない」と見なされる可能性があります。
室内空間・使い勝手:「便利」の裏にある妥協点
5ドア化によって利便性向上が期待された室内空間ですが、ここにもいくつかの妥協点が見られます。
- 後席がフルフラットにならない:最大の欠点として挙げられるのが、後部座席を倒しても荷室フロアと完全なフラットにならない点です。シエラでは後席を倒すとフラットな空間が出現しましたが、ノマドでは段差や傾斜が残ってしまいます。これは、快適な車中泊を妨げる大きな要因であり、純正オプションのラゲッジボックスや社外品のベッドキットなどを使わない限り、寝心地は良くありません。長尺物を積む際にも不便を感じるでしょう。
- 荷室素材:シエラの後席背面や荷室フロアが汚れを拭き取りやすい樹脂製だったのに対し、ノマドではカーペット素材が採用されています。これは、シートの厚み確保や荷物の滑りにくさを考慮した結果とされていますが、アウトドアで泥や濡れた荷物を積む際には、清掃の手間が増える可能性があります。
- 乗車定員は4名のまま:全長が伸び、普通車としてサイズアップしたにも関わらず、乗車定員はシエラと同じ4名です。室内幅はシエラ/ジムニー(軽)と変わらないため、5人乗りとはなりませんでした。ほぼ同サイズのダイハツ・ロッキーなどが5人乗りであることを考えると、惜しい点と言えます。
- 後席の快適性:足元スペースは拡大したものの、後席のリクライニングは限定的(シエラの12段階に対しノマドは1段階または2段階)。また、シートクッションが厚くなった影響で、頭上空間はシエラよりわずかに狭くなっている可能性も指摘されています。後席専用のカップホルダーなども標準では備わっていません。
これらの点は、5ドア化による「実用性の向上」という期待に対して、物足りなさを感じさせる部分です。
特にフルフラットにならない荷室は、ジムニーのようなアクティブな使われ方を想定する車種としては大きな設計上の妥協点であり、既存のプラットフォームに5ドアを組み込むことの難しさを物語っています。
この中途半端な実用性が、「ジムニー ノマド いらない」という判断を後押しするかもしれません。
燃費:シエラより悪化、経済性は?
車両重量の増加は、燃費性能にも影響を与えています。
ジムニーノマドのWLTCモード燃費は、5MT車で14.9km/L、4AT車で13.6km/L。
これは、シエラの5MT車(15.4km/L)、4AT車(14.3km/L) と比較して、それぞれ0.5km/L、0.7km/L悪化しています。
元々ジムニー/シエラは、その構造上、燃費性能に優れているとは言えません。ノマドではそこからさらに燃費が悪化するため、ランニングコストを重視するユーザーにとってはマイナス要因となります。わずかな差とはいえ、日常的に使用すれば燃料代の差は積み重なります。
ハイブリッド車が普及し、燃費性能への要求が高まる現代において、ノマドのガソリンエンジンのみ、かつシエラより劣る燃費性能は、やや時代遅れな印象を与えかねません。
経済性や環境性能を重視するユーザーにとっては、「ジムニー ノマド いらない」選択肢となる可能性があります。
装備:先進安全装備や快適機能は?
ジムニーノマドの価格帯は、約265万円から275万円。オプションを含めると乗り出し価格は300万円を超えることも珍しくありません。
この価格帯のSUVとして見た場合、先進安全装備や快適装備の面で物足りなさを感じる部分があります。
- 先進安全装備:スズキセーフティサポート(衝突被害軽減ブレーキなど)は搭載されていますが、アダプティブクルーズコントロール(ACC)は全車速追従型ではなく、約40km/h以上で作動するタイプです。また、電動パーキングブレーキ非搭載のため、停止保持機能もありません。さらに、ブラインドスポットモニター(後側方接近警報)や360°モニター(全方位モニター)の設定もありません。
- 快適・利便装備:ステアリング調整は上下のチルト機能のみで、前後のテレスコピック機能がありません。シートリフター(座面高調整)もなく、体格によっては最適なドライビングポジションが取れない可能性があります。標準装備のカップホルダーの数も限られています。
これらの装備内容は、同価格帯の他の国産SUVと比較すると、見劣りする部分があるのは否めません。
もちろん、ジムニーは装備の豪華さよりも、その独自の走行性能やキャラクターで選ばれる車ですが、最新の安全機能や快適性を重視するユーザーにとっては、物足りなさを感じ、「ジムニー ノマド いらない」と判断する要因になるでしょう。
乗り心地と静粛性:ジムニーらしさ=硬さや騒音は健在
ジムニーシリーズは、悪路走破性を最優先するラダーフレームと前後リジッドアクスルサスペンションを採用しているため、一般的な乗用車(モノコックボディ、独立懸架サスペンション)と比較すると、乗り心地は硬く、路面からの振動や騒音が伝わりやすいという特性があります。
ノマドではホイールベースが延長されたことで、直進安定性の向上やピッチング(前後の揺れ)の抑制といった効果が期待できるものの、基本的な構造はシエラと共通です。
そのため、舗装路でのゴツゴツとした突き上げ感や、ロードノイズ、エンジン音などは、依然として「ジムニーらしさ」として残っていると考えられます。
長距離運転では疲労を感じやすいという声も、従来のジムニー/シエラユーザーからは聞かれます。
5ドア化によってファミリー層や日常利用を重視する層からの注目度が高まっているノマドですが、そうしたユーザーが期待するような快適性や静粛性は、必ずしも満たせない可能性があります。
この乗り心地や静粛性のレベルは、従来のジムニーファンにとっては許容範囲内、あるいは魅力の一部と捉えられるかもしれませんが、快適な移動空間を求めるユーザーにとっては、大きなデメリットとなり、「ジムニー ノマド いらない」と感じさせる可能性があります。
どんな人にジムニーノマドは向いていない? 「いらない」可能性が高いユーザー像
これまでのデメリットを踏まえ、どのような人が特に「ジムニー ノマド いらない」と感じやすいのか、具体的なユーザー像をまとめます。
もし、ご自身が以下のいずれかに当てはまる場合は、「ジムニー ノマド いらない」という判断が賢明かもしれません。
- 取り回し重視の都市部ユーザー:狭い道や駐車場での運転が多く、Uターンなども頻繁に行う方。最小回転半径5.7m は、日常的なストレスになる可能性があります。
- 動力性能を求めるユーザー:キビキビとした加速や、高速道路での余裕ある走りを重視する方。100kg増量された車重に対してエンジン性能はシエラと同じため、物足りなさを感じる場面が多いでしょう。
- 本格的なオフロード性能を最優先するユーザー:後席の利便性よりも、ノーマル状態での最大限の悪路走破性(特に障害物乗り越え性能)を求める方。ロングホイールベース化による走破性の低下は無視できません。
- フラットな荷室での車中泊を頻繁に行うユーザー:追加の工夫なしで快適な車中泊を楽しみたい方。後席がフラットにならない構造は、大きな不満点となるでしょう。
- 快適性・静粛性を重視するユーザー:日常の足や長距離移動で、乗り心地の良さや静かな車内空間を最優先する方。ジムニー特有の硬めの乗り心地や騒音は、期待に応えられない可能性が高いです。
- 最新の先進安全・快適装備を求めるユーザー:全車速追従ACCやブラインドスポットモニター、360°カメラといった先進機能や、テレスコピックステアリングなどの快適装備を重視する方。ノマドの装備は比較的ベーシックです。
- 燃費やコストパフォーマンスを重視するユーザー:ランニングコスト(燃料代)を抑えたい方や、支払う価格に対して豊富な装備や高い質感を求める方。燃費はシエラより悪く、装備内容は価格に見合わないと感じるかもしれません。
- すぐに車が必要なユーザー:そして何より、現時点で新車を注文することすらできないため、納車を急ぐ方には全く向いていません(詳細は次章)。
これらの点を総合的に考え、ご自身のライフスタイルやクルマに求める優先順位と照らし合わせて、ジムニーノマドが本当に最適な選択なのか、冷静に判断することが重要です。
ジムニーノマドの納期と購入状況:「いつから」予約開始で「いつ買える」のか?【2025年最新情報】
ジムニーノマドを検討する上で、性能や装備以上に深刻な問題となっているのが、その入手困難さです。
ここでは、「いつから」予約が始まり、現在「いつ買える」のか、最新の状況を整理します。
発表からわずか4日で受注停止! 異例の事態
ジムニーノマドの発表から受注停止までの流れは、異例の速さでした。
| イベント | 日付 | 関連情報 |
| 正式発表 | 2025年1月30日 | 待望の5ドアモデル登場 |
| 予約受付開始 | 2025年1月30日 | 全国スズキ販売店にて |
| 受注一時停止のアナウンス | 2025年2月3日 | 発表からわずか4日後 |
| 正式発売日 | 2025年4月3日 | 受注停止の状況下で発売開始 |
受注停止の理由は、前述の通り、発表後わずか4日間で約5万台という、スズキの生産能力(月産目標1,200台)を大幅に上回る注文が殺到したためです。
この状況を受け、スズキは「当面の間ご注文を停止させていただきます」との公式発表を行いました。
現在の状況:注文再開はいつ? 公式発表と噂
2025年5月現在、スズキの公式サイトでは依然としてジムニーノマドの注文は停止されたままです。
公式には「ご注文再開につきましては、今後の生産状況等を踏まえ、改めてご案内申し上げます」とされており、具体的な再開時期は未定です。
一方で、市場ではインドの生産工場(グルガオン工場)での増産計画の噂が囁かれています。具体的には、月産能力を現在の1,200台から最大2,500台程度まで引き上げるのではないか、というものです。
これが実現すれば、納期短縮と受注再開の前倒しが期待できますが、現時点ではあくまで未確認情報であり、スズキからの正式な発表はありません。
この公式発表の慎重さと、市場の楽観的な噂とのギャップが、購入希望者をさらに混乱させている状況です。
仮に増産が実現したとしても、5万台という膨大なバックオーダーを解消するには相当な時間が必要であり、多くの予測では注文再開は早くても2026年以降になるのではないかと言われています。
不確実な情報を待つか、他の選択肢を探すか、購入希望者は難しい判断を迫られています。
既に注文した人の納期は? 数年待ちは本当か
幸運にも受注停止前に注文できた方の納期についても、状況は複雑です。
納期は注文のタイミングや条件によって大きく異なります。
| 注文グループ | 推定納期目安 | 影響要因 |
| ジムニーシエラからの切り替え組<br>(2025年1月13日以前にシエラ契約者) | 2025年4月中旬~2025年内 | 優先枠。初期ロット(約6000台)が割り当て。比較的早期納車。 |
| 一般予約組<br>(2025年1月30日~2月3日注文者) | 最短で2025年内~<br>平均1年~最大4年待ち | 切り替え組の後。注文順、仕様、ディーラー枠で変動大。多くは2026年以降か。 |
注:上記は報道やディーラー情報に基づく推定であり、実際の納期は個別に異なります。
特に、2025年1月13日までにジムニーシエラを契約し、ノマドへの切り替えを希望した顧客は「優先枠」として扱われ、比較的早い納車が期待されています。実際に、2025年4月や5月に納車された、あるいは納車予定という報告も複数上がっています。
しかし、1月30日以降に純粋な新規としてノマドを注文した一般予約組については、この優先枠の納車が終わった後となるため、納期は大幅にずれ込む見込みです。
報道されているように、平均で1年から、長ければ4年待ちという状況も現実味を帯びています。月産1,200台のペースでは、5万台のバックオーダーを捌くのに単純計算で約3年半かかる計算になるためです。
この極端な納期遅延と、シエラ契約者を優先する措置は、ノマドを純粋に待っていた顧客層からの不満を生む可能性も指摘されています。今後のスズキの対応が注目されるところです。
納期長期化の影響:中古車価格高騰と転売問題
新車の入手が絶望的な状況を受け、中古車市場ではジムニーノマドが異常な高値で取引されています。
発売直後から、「登録済み未使用車」として多くのノマドが中古車サイトに登場。その価格は、新車価格(約265~275万円)を大幅に上回る400万円台後半から、カスタム車両では700万円を超えるものまで存在します。
この状況は、いわゆる「転売ヤー」問題を助長しており、本当にノマドを欲している一般ユーザーが適正な価格で購入する機会を奪っています。納期が長い人気車種ではしばしば見られる現象ですが、ノマドの場合はその度合いが特に深刻です。
この中古車価格の高騰は、需要と供給の極端なアンバランスを如実に示しています。また、幸運にも早期に納車された一部のオーナーが、利益目的で転売するインセンティブにもなりかねず、品薄感をさらに悪化させる悪循環を生んでいます。
正規のルートで、適正な価格でノマドを手に入れることは、当面の間、極めて困難と言わざるを得ません。
それでもジムニーノマドが欲しい? 代替案とカスタムという選択肢
これまでのデメリットや入手困難な状況を踏まえても、なおジムニーノマドの持つ独自の魅力(5ドアの利便性やデザインなど)に惹かれる方もいるでしょう。
その場合の選択肢と、代替案について考察します。
- 代替案①:ジムニーシエラ(3ドア)最も現実的な代替案は、ベースとなったジムニーシエラです。ノマドと比較した場合のメリットは、優れた取り回し(最小回転半径4.9m)、より高い悪路走破性(特にブレークオーバーアングル)、完全にフラットになる荷室、そして価格の安さが挙げられます。そして何より、納期がノマドに比べて大幅に短い点が最大の魅力です。2025年現在の情報では、MT車で半年~1年、AT車でも1年~1年半程度とされており、地域やディーラーによってはさらに短い納期で入手できる可能性もあります。ノマドの登場により、シエラの納期が短縮傾向にあるという情報もあります。
- 代替案②:他のコンパクトSUVジムニーほどの悪路走破性は不要で、より快適性や燃費、装備を重視するのであれば、他のコンパクトSUVも視野に入ります。例えば、ダイハツ・ロッキー、トヨタ・ライズ/ヤリスクロス、マツダ・CX-3、スズキ・クロスビーなどは、多くの場合ジムニー/シエラ/ノマドよりも快適な乗り心地、優れた燃費性能、充実した先進安全装備を備えており、納期も比較的安定しています。ただし、ジムニー特有の無骨なデザインや本格的なオフロード性能は得られません。
- カスタムで弱点を補うもしノマドを手に入れることができた場合、あるいは将来的に入手できた際には、活発なカスタマイズによって、いくつかのデメリットを軽減できる可能性があります。リフトアップキットや大径タイヤを装着すれば、悪路走破性(特にアプローチアングルやデパーチャーアングル、最低地上高)を向上させることができます。すでにノマド専用のカスタムパーツも登場し始めており、内外装を自分好みに仕上げる楽しみもあります。スズキ純正アクセサリーや、コンプリートカーという選択肢も存在します。ただし、フルフラットにならない荷室など、根本的な構造に起因する問題はカスタムでの解決が難しい場合もあります。
- ひたすら待つ、あるいは高額な中古車を狙うどうしてもノマドでなければならない、という強い意志がある場合は、注文再開を待つしかありません。いつになるかは不透明ですが、スズキの公式発表を注視し続ける必要があります。一部ディーラーではキャンセル待ちを受け付けている可能性もあるため、問い合わせてみる価値はあるかもしれません。あるいは、高額なプレミア価格を覚悟の上で、中古車市場に出回っている登録済み未使用車などを購入するという手段もあります。
ノマドの入手困難な状況は、結果的に代替案であるシエラの販売を後押ししている側面もあるかもしれません。また、長い待ち時間を経てようやく手に入れたノマドに対し、そのデメリットを補うためにカスタム市場がさらに活性化することも予想されます。
まとめ:ジムニーノマドは「あなたに」必要か?冷静な判断を
ジムニーノマドは、待望の5ドア化によって新たな利便性を手に入れた、魅力的なモデルであることは間違いありません。
しかし、その裏には無視できないデメリット(動力性能、取り回し、悪路走破性の妥協、完全フラットにならない荷室、価格に見合わない装備など)が存在します。これらが「ジムニー ノマド いらない」と考える根拠となり得ます。
そして現在、最大の問題は入手が極めて困難であることです。
「いつ買える」のか、その答えは「当面、新車は注文できない」というのが現実です。
受注再開の目処は立っておらず、仮に再開されても、納車までには年単位の待ち時間が発生する可能性が高い状況です。中古車市場では異常なプレミア価格がついています。
したがって、「ジムニー ノマド いらない」という問いは、単なる性能比較だけでなく、この入手困難な状況も含めて考える必要があります。
購入を検討している方は、熱狂的な人気や話題性に惑わされず、以下の点を自問自答してみてください。
- ノマドのデメリットは、自身の使い方や優先順位において許容できる範囲か?
- 5ドアの利便性は、性能や取り回しの妥協、価格上昇に見合う価値があるか?
- 年単位の待ち時間、あるいは高額な中古車価格を支払ってまで手に入れる価値があるか?
もし、これらの問いに対して少しでも迷いがあるなら、より現実的な選択肢であるジムニーシエラや、他のコンパクトSUVを検討することをお勧めします。
特にシエラは、ノマドの多くのデメリットを解消しつつ、ジムニー本来の魅力を色濃く残しており、納期も比較的短縮されています。
ジムニーノマドは、特定のニーズには応えるものの、決して万能な車ではありません。
購入後に「こんなはずではなかった」と後悔しないためにも、本記事で挙げた様々な角度からの情報を参考に、ご自身のライフスタイル、予算、そして「待てる時間」を考慮した上で、冷静かつ客観的な判断を下すことが重要です。
最終的に「ジムニー ノマド いらない」と判断するのか、それとも待つ価値があるのか、この記事がその一助となれば幸いです。
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